2020年03月01日

最近の葬儀に対するニーズの変化と形式の多様化

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現代は、葬儀の形式もいろいろなものがあり、従来どおりの形式で行われるのが一般的ではありますが、その形式にとらわれず、故人や家族の意思に基づいた形式で行われることが増えているそうです。昨今の少子高齢化の影響を受けて、高齢で亡くなった場合には、そもそも友人や親戚縁者もおらず、極々限られた参列者のものも見受けられるようになってきているようです。

そこで、お通夜、葬儀、火葬といった一連の流れで行われる一般葬とは異なる形式のものについてみることにしましょう。まず、一日葬といわれる形式ですが、これはお通夜を行わず一日で終わらせるもので、一般葬に比べると、時間を要さないことと費用が抑えられるメリットがあります。

次に、直葬といわれる形式ですが、これは遺体を安置してある場所から直接、火葬に進める形式となります。火葬炉の前で、僧侶に読経をあげてもらいます。身内のいない場合やごく限られた親族で執り行われるケースが多く、費用も抑えられるメリットがあります。

密葬は一般の参列者を招かず、家族や親しい親族などの、限られた人数で行われる形式となります。そもそも密葬は限られた人で執り行われるので、参列しない親族には伝わらないような配慮が必要とのことです。最近よく聞く家族葬は、家族や親しい親族だけで故人を送る形式として認知がされているとのことですが、実際は決まった定義はないとのことです。故人や家族の意思が反映されていること、気持ちのこもった式を行えることが家族葬の特徴と言われています。以上のように、現代は故人を送り出す方法も多種多様となっており、そのため、故人を取り巻いていた環境や本人や家族の意思に基づいて、式を選べる時代となったと言えそうです。


貴嶺がわかりやすく解説する葬儀業者指南所日記
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